
「生成AIが自動でコードを書いてくれるようになったから、子どもにプログラミングを学ばせる意味があるの?」
こんな疑問を持つ保護者の方が増えています。AIによるプログラミングの自動生成技術を見ると、確かにそう思うのも無理はありません。
しかし、この考えは実は大きな勘違いなのです。AI時代だからこそ、子どもたちにプログラミング教育が必要な理由があります。
AI時代でも「理解する力」が最重要
生成AIの登場で、プログラミング学習のハードルは確実に下がりました。確かに文法を暗記する必要性は薄れました。しかし、だからといってプログラミング学習が不要になったわけではありません。
実際に現場で子どもたちを指導していて痛感するのは、生成AIを使ってもエラーが出たとき、どこが問題なのか全く検討がつかない、コードの内容が理解できないので修正や改良ができないという課題です。運営6年の中で感じているのは、技術が進歩しても「理解する力」の重要性は変わらないということです。

これからは「書けるプログラマー」ではなく、「理解できるプログラマー」が求められる時代です。つまり、コードを書く技術よりも、プログラムの仕組みを理解し、AIと協働できる力が重要になってきているのです。
文部科学省が必修化に込めた本当の狙い
日本の小学校におけるプログラミング教育は、2020年度から必修化されました。これは偶然ではありません。AI、IoT時代を迎え、これからの子ども達にとってプログラミングが必要となる仕事が増えることを文部科学省が的確に予測していたからです。
文部科学省の小学校プログラミング教育の手引きによれば、プログラミング教育の目的は「プログラミング的思考」を育むことが最も重要とされています。プログラミング的思考とは、「問題を分解して、順序立てて解決に導く力」のことを指します。

注目すべきは、「プログラマー養成」ではなく「論理的思考力の育成」が第一目標だということです。これはまさに、AIに何をさせたいのか、どう動かしたいのかを考え、指示するために必要な、AI時代に最も重要な能力なのです。
AI時代に必要な「3つの力」とは
生成AI時代、クリエイターと呼ばれる人たちは、AIを使ってより面白い物をたくさん作っています。一方で、何かを作るという活動を知らないと、AIによって生成されたコンテンツを受動的に消費する「消費層」として固定化されてしまう問題もあります。
私たちが現場で子どもたちと接していて感じるのは、AI時代を生き抜くために必要な力は次の3つだということです:
1. 論理的思考力
AIによって自動化されない部分は、人間の判断や創造力が求められます。複雑な問題を分解し、順序立てて解決する力は、AIを使いこなす上で不可欠です。
2. 創造力と発想力
AIに指示を出す場合は、具体的な内容にしなければいけません。具体的な指示を出すためには課題を理解し、人々が抱える問題をプログラミングで解決する発想力が重要になります。
3. 協働する力
生成AIと協働して、より良いプログラムを作れる人材が価値を持ちます。AIは道具であり、それを上手に使いこなせる人間が求められているのです。
「AI時代だから高年収」という現実
AI時代にプログラミングスキルを持つ人材の価値は、実は下がるどころか上がっています。最新のデータによれば、プログラマーの平均年収は約550万円で、民間企業の平均年収478万円を大きく上回っています。
特に注目すべきは、AIエンジニアの平均年収はさらに高水準になっていることです。AIや機械学習、データサイエンス、クラウドコンピューティングなどの分野は特に需要があり、高い年収を期待できます。

これはIT業界での著しい発展にともなって人材不足が深刻だからです。さらに近年ではAIやIoTといった新しい技術も発展しており、特に高度なスキルを持つIT人材の需要はさらに拡大しているという状況を反映しています。
まとめ
AI時代だからこそ、子どもたちにプログラミング教育が必要です。なぜなら、AIを「使われる側」ではなく「使う側」に立つために必要な思考力や創造力を育むからです。
生成AIがものを作ってくれたとしても、人間の「つくりたい」という欲求や、そのプロセスで得られる「つくることの歓び」は誰にも奪うことはできません。
生成AIとは、WordやPowerPointの延長線上にあり、効率的に仕事を進めるためのツールのひとつでしかありません。最終的に主導権を握るのは人間だからこそ、その土台となる思考力を今から育てることが重要なのです。
私たちロボ団瑞江校・デジタネ小岩校・デジタネ亀戸校では、AI時代を見据えたプログラミング教育に取り組んでいます。単にコードを書くだけでなく、プログラミング的思考を通じて論理的思考力と創造力を育み、子どもたちがAI時代のリーダーとして活躍できるよう支援しています。無料体験会も随時開催していますので、お気軽にお問い合わせください。

