「うちの子、言われた通りにはできるんだけど、自分で考えて動くのが苦手で…」
そんなふうに感じていませんか?
先生の言う通りにちゃんとやれる。宿題もこなしている。テストも悪くない。なのに、「自分でどうしたいか」を問われると、急に手が止まってしまう。
実はこれ、お子さんだけの話ではなく、多くのご家庭で共通して感じていることです。そして「思考力」こそが、今まさに親世代が子どもに一番身につけさせたいと感じている力になっています。
8割以上の親が「思考力」を求めている——その背景にあるもの
近年の調査では、「AIが普及する時代だからこそ、子どもに発想力や思考力を身につけてほしい」と思っている親は8割以上にのぼるという結果が出ています。
また別の調査(学研、2023年)では、「家庭学習で育みたい力」の第1位が「思考力」(42.3%)で、同年の別調査では、「思考力を積極的に身につけさせたい」と答えた保護者が48.7%と、前年比5.4ポイント増加しています。
なぜこれほど思考力への関心が高まっているのでしょう。
その背景には、AIや自動化が急速に進む社会の変化があります。「正確にこなす」だけの仕事はどんどんAIが担い、人に求められるのは「考える・工夫する・新しく発想する」力へとシフトしています。今の子どもたちが大人になったとき、どんな社会が待っているかは誰にもわかりません。だからこそ、「何かを言われて動く力」よりも「自分で考えて動く力」を、親として早いうちに育てておきたいと感じている。そういう切実さが、この数字に表れているのだと私たちは感じています。

学校の授業だけでは足りない、構造的な理由
ここで少し厳しいことを書きますが、「思考力を育てたい」という気持ちと、「学校の授業だけでそれが育つか」という現実には、残念ながら大きなギャップがあります。
学校教育は、2020年の学習指導要領の改訂で、「思考力・判断力・表現力」を育てることを明確に掲げました。小学校でのプログラミング教育の必修化もその流れの一つです。方向性は確かに変わっています。
ただ、現場の構造を見ると、それがなかなか難しい。小学校の1コマは45分。その中で、教科書の内容を全員に教え、ノートに書かせ、理解を確認する。これだけで時間はほぼいっぱいです。しかも小学校高学年では週29〜30コマを確保しなければならない状況で、先生たちも余裕があるとは言えません。
思考力を育てるには、「考える時間」が必要です。試行錯誤して、うまくいかなくて、また考えて、ようやく何かに気づく——この一連のプロセスに、時間と余白が欠かせません。でも40人近くいるクラスで、全員にその時間を十分に確保するのは、現実的に難しいのが正直なところです。
学校を批判したいわけではありません。ただ、思考力を育てるという点において、学校だけに任せておけばOK、というわけにはいかない構造が存在している。それは認識しておいた方がいい、と感じています。
ロボット・プログラミングが「考える力」を育てる理由
では、どうやって思考力を育てるか。私たちがロボット・プログラミング教育にこだわっている理由がここにあります。
プログラミング的思考とは、「目的を達成するために、筋道立てて考え、試行錯誤をくり返して最適解を見つけ、検証する力」のことです。これは単にパソコンを操作する技術の話ではなく、「どうすれば動くか」「なぜうまくいかないのか」を自分で考え抜く力のことです。
ロボット制作やゲーム制作は、この思考プロセスの塊です。
ロボットが思い通りに動かない → なぜ? → どこを直す? → 試してみる → またダメ → もう一度考える
この「うまくいかない体験」を繰り返す中で、子どもたちは自然と「考える筋肉」を鍛えていきます。先生に正解を教えてもらうのではなく、自分で問いを立てて、自分で動かして、自分で確認する。この経験の積み重ねが、思考力の土台をつくっていくのです。
そして大切なのは、「好き」という気持ちです。ロボットやゲームが好きだから、うまくいかなくてもあきらめない。楽しいから、もう一回やってみる。思考力は義務感からは育ちにくく、夢中になれる環境からこそ育つと、私たちは日々の現場で感じています。

「プロ検」で、成長が見える形になる
思考力というのは、目に見えにくい力です。「なんとなく考えるのが好きになった気がする」では、保護者の方も実感しにくいものです。
私たちの教室では、プログラミング能力検定(プロ検)の受験を全員に推奨しています。これは技術的な能力だけでなく、学んだことを活用する力(ポートフォリオ)も含めた二軸で成長を確認できる仕組みです。
検定に向けて取り組む過程で、子どもたちは「何ができるか」を自分自身で確認します。それが自信につながり、次の挑戦への意欲になっていく。思考力を「見える形で積み上げる」ことを、大切にしています。
もちろん検定が全てではありません。でも、子どもが「自分はできるようになった」と感じる瞬間を作ることは、思考力を育て続けるモチベーションになると考えています。
まとめ
思考力を育てるには、「考える経験」を積み重ねる場所と時間が必要です。学校がその大切な土台を担っていることは確かですが、授業の構造上、一人ひとりが十分に試行錯誤できる時間を確保するのは難しい現実があります。だからこそ、学校の外に「考える場所」を持つことが、今の子どもたちには大切になっています。
私たちロボ団瑞江校・デジタネ小岩校・デジタネ亀戸校では、ロボット制作やゲームプログラミングを通じて、「好きだから考え続ける」という体験を積み重ねる場所を目指しています。江戸川区・江東区の地域に根ざしながら、年長から中学生までのお子さんを対象に、その子のペースで「考える力」を育てるお手伝いをしています。「うちの子に合うかな?」と少しでも気になった方は、まずはお気軽にお聞かせください。

