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プログラミング教室で「算数が得意になる」は本当か?現場から見えてきた、プログラミング的思考と算数の意外な共通点

この記事でわかること
・プログラミング的思考と算数が「同じ力」を使っている理由
・「順序立て・分解・確かめる」という思考が、算数のどの場面に出てくるか
・プログラミング教室が算数に直結すると言い切れない理由と、それでも続ける意味

「プログラミングを習わせたら、算数が得意になりますか?」

こういうご質問を、保護者の方からいただくことがあります。答えは正直に言うと、「必ずなります」とは言えません。でも、「まったく関係ない」とも言えない。この記事では、その「本当のところ」をできるだけ正直にお伝えしたいと思います。

プログラミング的思考と算数、実は同じ「考え方」を使っている

まず整理しておきたいのが、「プログラミング的思考」とは何か、ということです。

プログラミング的思考とは、ひと言でいえば「目的を達成するために、やるべきことを順序立てて、効率よく考える力」のことです。文部科学省もこの考え方を重視しており、2020年度から小学校でプログラミング教育が必修化されたのも、この「考え方を育てること」が目的のひとつとされています。

そして、この思考の中心にある要素が「分解・順序立て・確かめる(試行錯誤)」の3つです。

ここで少し考えてみてください。算数の文章題を解くとき、子どもは何をしていますか?

「問題の中に何が分かっていて、何を求めるのかを整理する(=分解)」

「どの順番で計算すればいいかを考える(=順序立て)」

「答えを出したあと、合っているか見直す(=確かめる)」

……そうです。実はまったく同じことをしています。算数の筆算や文章題、図形問題も、よく見ると「条件を整理して、手順を考えて、試す」という流れで成り立っています。

プログラミングを「やった・やらなかった」ではなく、「考え方そのものが重なっている」というのが、現場で子どもたちと向き合って感じることです。

文部科学省も「算数×プログラミング」を例示している

これは私たちの主張だけではありません。文部科学省が公表している「小学校プログラミング教育の手引(第三版)」でも、算数の授業でのプログラミング活用例として、小学5年生の「正多角形の作図」が取り上げられています。

たとえばScratch(スクラッチ)というプログラミングツールを使って、正三角形や正方形をコンピュータに描かせる授業です。「何センチ進んで、何度曲げて、それを何回繰り返せば正三角形が描けるか」を子どもが自分で考える。このとき子どもは、図形の「辺の長さがすべて等しい」「角の大きさがすべて等しい」という性質を、ただ暗記するのではなく、手を動かしながら実感で理解していきます。

これが算数の理解を深めると言われている理由です。「教えられたから覚えた」ではなく、「自分でやってみて、なぜそうなるかが分かった」という体験は、記憶の定着が違います。

ただし、これはあくまで「プログラミング的な視点で算数を学んだとき」の話です。プログラミング教室に通えば自動的に算数が得意になる、ということではありません。その点は正直に言っておきたいと思います。

では、プログラミング教室は算数に「何をしてくれるのか」

私たちが実際に子どもたちと向き合う中で感じているのは、「直接的な学力向上」よりも「算数が得意になる土台づくり」に近い、ということです。

たとえば、こんな変化があります。

「なぜうまくいかないか、自分で探せるようになる」

プログラミングの学習では、思ったとおりに動かない場面が必ず出てきます。そこで「どこが間違っているか」を自分で見直す経験を積みます。これは算数の「見直し習慣」や「なぜ間違えたかを考える力」と、ほぼ同じ回路です。

「順番を変えると結果が変わることに気づく」

「足し算は順番を変えても同じだけど、引き算は違う」——こうした算数の感覚も、プログラミングの「命令の順番を変えると動きが変わる」という体験と重なります。頭で理解するより、体験した子どものほうが、その感覚は長く残ります。

「試して、直して、また試す」ことへの抵抗がなくなる

算数でつまずく子の多くが、「間違えること」を怖がって手が止まります。プログラミングでは「動かなかったら直せばいい」という試行錯誤が当たり前なので、失敗への抵抗感が薄れていきます。これが算数でも「とりあえず手を動かしてみよう」という姿勢につながることがあります。

この点について、現場でずっと子どもたちに関わってきたスタッフはこう話しています。

「最初は間違えることをとても怖がっている子がいます。でも私たちが大切にしているのは、『失敗はいけないことではない』と伝えることよりも、失敗したあとにどう考えて、どう直していくかを一緒に体験することです。何度も試して、少しずつ動くようになって——その積み重ねの中で、子ども自身が『あ、できた!』と感じる瞬間がある。そこから変わっていく子が多いです。」

「失敗しても大丈夫」という言葉だけで子どもが変わるわけではありません。失敗から何かを得る経験を繰り返す中で、少しずつ「また試せばいい」という感覚が育っていく——これが現場で見えている実際のところです。

ただ、こうした変化は時間がかかります。1ヶ月で劇的に成績が上がる、というものではない。泥臭く、少しずつ積み上がっていくものだと思っています。

「好きを学びに」——楽しいからこそ、考える力が育つ

私たちが大切にしているのは、「算数が得意になるため」を出発点にするのではなく、「楽しいからやっている」を出発点にする、ということです。

子どもが「もっとやりたい」と感じているとき、脳は最もよく動いています。ゲームを作りたい、ロボットを動かしたい——そのワクワクが先にあって、そのために「数を数える」「順番を考える」「条件を整理する」という必要性が生まれる。これが、「好きを学びに」というコンセプトの意味です。

プログラミング教室に通ったから算数の点数が上がる、と断言できるほど単純ではありません。でも、「考えることが面白い」と感じた子は、算数の問題にも向き合い方が変わることがあります。これは現場で子どもたちを見ていて、確かに感じていることです。

まとめ

プログラミング教室で「算数が得意になる」かどうか、正直に言えば「直接的な因果関係は保証できない」というのが答えです。でも、プログラミング的思考と算数が「分解・順序立て・試行錯誤」という同じ考え方を使っていることは確かです。文部科学省も算数の授業でのプログラミング活用を推奨しており、両者は深く結びついています。プログラミング学習を通じて「考えることへの苦手意識が薄れた」「手を動かしながら試すのが当たり前になった」という変化は、算数にも静かに影響を与えていきます。

ロボ団瑞江校(東京都江戸川区瑞江)・デジタネ小岩校(東京都江戸川区小岩)・デジタネ亀戸校(東京都江東区亀戸)では、プログラミングやロボット製作を通じて、「好きを学びに、学びを学力に、学力を突破力に」という考え方を大切に、子どもたちの思考力の土台づくりに取り組んでいます。「算数も伸ばしたい」「考える力を育てたい」というお気持ちがあれば、まずはお気軽にお話をお聞かせください。体験授業からお待ちしています。

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